どんな映画?〜基本情報とあらすじ
こんにちは!アオキです。今回は、2000年12月にアメリカで公開された『天使のくれた時間』(原題:The Family Man)(原作:素晴らしき哉、人生)のレビューです。
出演はニコラス・ケイジ(ジャック)、ティア・レオー二(ケイト)、ドン・チードル(キャッシュ)ほか。監督はブレット・ラトナー、本作のほか『ラッシュアワー』シリーズに『X-MEN ファイナルディシジョン』などの監督もしています。
ストーリーとしては、作品ポスターに書かれたキャッチコピー
あの時「YES」とこたえていたら、
ふたりは、どこにいたのだろう。
まさにこのコピーがすべてを表してます。
優雅な独身生活を送っていたビジネスマンがひょんなことから昔の恋人との”もうひとつの人生”を体験することで、本当の幸せとはなにか?に疑問をもち、目覚める姿を描いたファンタジーです。
この物語の季節設定がクリスマスとなっていることから、現代版のクリスマス・キャロルのような印象でした。
面白かった、印象に残ったところ
・若かりし日の、いや大人になってからもケイト(ティア)が美しい
この映画、ジャックもケイトもお互いに「愛してる」という場面がやたら多いのですがケイトのそれをいうときの眼差しと表情がいろんな感情を表してて…眩しいです。
・幼い娘のアニーが可愛すぎる
こういうハートウォーミング系ファミリーもの(?)にはよくある感じですが、幼い子供が幼いながらやけに大人びててませてるのが可愛くて微笑ましい。『ザ・エージェント』のレニー・ゼルヴィガーの息子役のメガネの子的な。。このアニー役の子も小さいのに自然な演技でマジかわいいです。家の外で雪で父親と遊んでるシーンのセリフなんかは感動でした。
仕事での名声やステータス、一流の暮らしをすることではなく、愛する奥さんや幼い娘、息子とのなにげない普通の生活がどれだけかけがえのないものであるかに気づき目覚めていく主人公の気持ちにいつのまにか自分を重ねあわせていました。って名声もステータスも手に入れてないんすけども♪
この映画から学んだ、気づいたこと
この映画はこのレビューのタイトルにしている《 人生でほんとうに必要なことは 》(なにか?)っていうメッセージを伝えたいのだと思います。まさにこの画像はキャッシュ(ドン・チードル)が主人公にそれを尋ねたシーンなんですが、これが観ている者すべてに突きつけられているのではないかと。それは、主人公が気づいた” 愛する者とともに生きていく “という選択かもしれないし、あるいはひとによってはまた違った選択かもしれない。外部要因や環境に左右されがちな現代ではあるが、自分にとっての《 ほんとうに必要なこと、大切なもの 》に目を背けることなく向き合おうというメッセージに思えました。
もうひとつ私が強く感じたのは《 いまやっていること、時間を割いていることは自分にしか出来ないことなのか 》つまり《 自分にしか出来ないことのために時間と命を使い、注ぐべき》というメッセージです。主人公ジャックがNYの金融会社の社長ではなく、下町のタイヤ屋になってた世界では、ジャックの会社は社長も役員も当然変わっており、別の人間で普通に回っていました。そう、ジャックでなくてもだれかが出来る、代わりがいる仕事なのです。ジャックにしか出来ないこととは、ただ自分の家族を愛して守り続けること、それが最大の幸せなのだと気づかせてくれたのが妻のケイトとの対話なのでした。
まとめ、最後に
《 人生でほんとうに必要なこととはなにか? 》
《 自分にしか出来ないことのために時間と命を使うべき 》
という生きていくうえで目に見えない大事なことを教えてくれる映画だと思います。最後にもうひとつ、映画でも終盤からラストにいたるシーンで学んだことが
あります。それが、
《 ひとは何度でも気づいたときからやり直せる 》ということ。
結果はどうなるかわからなくても、やり直せる!と信じて行動しよう、というメッセージだったように思います。観終わったあとは、なんか家族が恋しくなるような感覚になりました。そういえば私の大好きな映画に『アバウト・タイム』というのがあるんですがそのストーリーとも少し似てるなあといま気づいてしまいました。
やっぱ昔から好きなんですね、これ系が。
困ったことに。。(最後に、おくりびとの山崎努でしめてみる)(おわり)
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