動いた結果、全部が「今」につながっている。〜『Third Way(サードウェイ) 第3の道のつくり方』読了レビュー

読書
シンプルで潔い、余白と文字のバランスもいい、ジャケ買いに近かったw

どんな内容?著者情報など

こんにちは!アオキです。『嫌われる勇気』に続くブックレビューは昨年2019年の8月に発売された、株式会社マザーハウス代表の山口絵理子さんの著作『Third Way(サードウェイ)第3の道のつくり方』です。
山口さんは学生時代、バングラディシュなど発展途上国への海外インターンの経験をへて《 途上国から世界に通用するブランドをつくる 》をミッションとして会社を設立します。バングラディシュ、インドネシア、ネパール、スリランカ、インドなどに自社工場をもち、現地のスタッフを採用し、デザインから生産まで行っています。そしてレザー製品だけではなく、ストール、ジュエリー、アパレルのデザインなどそれぞれの国で特徴のあるプロダクトを作り続けているのです。
山口さんのいう” Third Way “というのは、たとえば選択肢Aと選択肢Bがあったとき、その問題解決として、その2つの「中間点や妥協点」を探すのではなく、 AとBのいいところを組み合わせて” 新しいもの “をつくる。そしてそれをらせん階段のように上昇させていくという、生きるうえで、仕事をする上での「考え方、思想」だと。

マザーハウスを設立して13年間、紆余曲折繰り返しながら気づいた、学んだ軌跡を”Third Way”という考え方で「こんなときは、こう考えてきた、その結果どうなった」と時系列で書き進められています。

印象に残った点、どんなことを学んだか

とにかくこの山口さんの”行動量、チャレンジ量”がすごいです。なんど失敗しても「絶対うまくいく方法があるはず!」と信じて疑わないハート。その源泉はやはり自分の心の底から沸き上がる《 途上国から世界に通用するブランドをつくる 》という使命感に突き動かされてるのが伝わってきます。
あとがきに書かれてる山口さんの言葉がとても強く響いたので抜粋してのせておきます。

こうかもしれないな、と思った時点で、一度覚悟を決めたらいいのだ。もう迷うのをやめて、<とりあえず>そこに向かって頭と体を動かして、夢中になってみること。夢中になる人の目にはいろんなことがクリアに見えるはず。出会いも降ってくるはず。

そんなプロセスのなかで<あ、これ違うかも?>と思ったら笑顔で軌道修正したらいいじゃないか。

マイノリティーである私は弱い。力もないし、失敗も多いし、自分の声を多くのひとにどどけるのが苦手だ。<もっとこうしたいな><これができればいいな>と毎年のように軌道修正している。本気でやってみたけど、実はあんまり好きになれなかったな、なんて山ほどある。

だけど、大事なことは軌道修正前提でも覚悟を決めて動くことなんだ。

動いた結果、全部が<今>につながっている。

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